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  • 執筆者の写真Naomi - Ālokaḥ

呼吸 - 流れを整える

更新日:2019年4月23日

ヨーガや瞑想などで心身に起こることに敏感になってくると、

心身の内外に、波やうねりなど様々な流れがあるのが感じられるようになってきます。


私が学び、お伝えしている瞑想では、とにかく呼吸に意識を持っていきます。


なぜ呼吸なのか。


呼吸には、

体内外に空気を出し入れする、

細胞内で酸素と二酸化炭素を交換する、

プラーナ(氣、生命の力)を動かす

という役割の他に、

呼吸を整えることで、命の流れを整える

という重要な役割があります。


普段、たいていの場合、人々の心の中は雑多な思考や感情でいっぱい。

それぞれの思考の方向もバラバラで、アクセルとブレーキを同時に踏んでたり、

あっち向いたら急にこっち向いたりで衝突したり混乱したり。


また、注意深く観察するとわかりますが、そんな時、呼吸は一定していません。

心の動きと呼吸は密接に関係しています。


心のエネルギーはとても強いので、意識していないと、

呼吸は心の動きに支配されてしまっています。

逆に、呼吸を統御することで、心を統御することもできます。

落ち着きたい時に深呼吸、というのはよく言われますね。


瞑想に入る時、座って、まずは、呼吸に意識を持っていき、

吐いたり吸ったりのリズムに身を任せます。

そして、丁寧に、次第に深く、静かに、滑らかに。

呼吸を注意深く丁寧にするということは、そのまま命を丁寧に扱うということ。


それを辛抱強く続けることで、散らばっていたプラーナの流れがシンクロして統一され、

次第に、身体の細胞のひとつひとつが、

究極、全身37兆個の細胞がシンクロしてそのリズムに従うようになります。


心(思考や感情)は身体から発しているので、

身体のリズムが整えば、心もその流れに従います。


それは、心身まるごと、なんの抵抗も葛藤も淀みもない状態。

すべてが調和 = ハーモニーの中。

存在、命が澄みわたります

このときに、存在はあるがままなので、

外の世界ともなんのフィルターも通さずに、あるがままに通じ合える。

突然に世界が明るくなったり、

平たく見えていたものが浮き出て立体になったり、

遠くの音が耳のそばにあるように聞こえたり。


これだけでも素晴らしい体験だけど、その先も。


調和した流れの中で、呼吸そのものになりきれば、

(呼吸のなかでくつろいだり、呼吸の中に溶け入るイメージ)

一気に源へと連れて行かれます。

(うーん、これは体験しないと、、言葉ではどうしても伝えられない感覚。。)

呼吸=プラーナ=命の力の源へ。

そこにあるのは、純粋意識(プルシャ、アートマン、真我、本当の自分)。


すべてが生まれて還ってゆく場。

存在のあらゆる面倒を見てくれる存在。

安心しきって身を任せられるスペース。

(これまた言葉で伝えるのは難しい。。)


肉体レベルでは、直感とか、直接的洞察も、内側から湧いてきます。

ハラが座って落ち着いている時、確信が湧いてくるように。


また、個人の存在全体が調和の内にあれば、

その美しく力強い流れは個人の境界線を超えて流れていき、

現実世界でもシンクロといわれる現象がよく起こります。

何も考えていないときにふっと大切なものに出会ったり。


ただ、シンクロにはこういうことよりも、

もっともっと大きなレベルのものがあって、

さらに深い何かがあると実感します。


その場所は、息を吐ききった時と吸い始める時のわずかなスペース。

ここに、すべての源へと融け入る鍵があります。


呼吸の大切さに関しては、私を導いてくださるグルのひとり、

Sriクリシュナマチャリアがとても美しい表現で教えてくださっています。

でも書いていますが、改めてこちらにも。


”Regulate the breath,

be happy,

link the mind with the lord in your heart.”

呼吸を統御しなさい。
しあわせでありなさい。
ハートの中で、あなたの心と大いなるものをつなぎなさい。

”Inhale, and God approaches you.

Hold the inhalation, and God remains with you.

Exhale, and you approach God.

Hold the exhalation, and surrender to God.”

息を吸うとき、大いなるものが、あなたに近づきます。
その息を保つとき、大いなるものが、あなたの中にとどまります。
息を吐くとき、あなたは 、大いなるものに近づいてゆきます。
その息を保つとき、大いなるものに身をまかせなさい。

”Master your breath,

let the self be in bliss,

contemplate on the sublime within you.”

呼吸をマスターしなさい。
自身を至福のなかへ。
あなた自身の内にある崇高さをしっかりと見つめなさい。

(naomi訳)


源とひとつになるには、呼吸に溶け入ってゆくこと。

私は、呼吸をたどって、深い深いところへ降りてゆく瞑想が好き。

ハートの静けさへ。

これがダイレクトな道のひとつなのだと実感します。


部屋の中でベタを飼っています。

毎日、その美しさに惚れ惚れ。

ベタは、エラ呼吸だけでなく、空気を直接吸って呼吸もできるんです。

水面があわあわになっているのはベタくんが吐き出した空気。

こんなふうに呼吸の量が目に見えるって面白いなあ。






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