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執筆者の写真Naomi - Ālokaḥ

源へ。








今帰仁の森。


ひとり、私は、こんな場所に来てまで、

頭の中で、言葉を使ってこの森を表現しようとしていた。

木々が何を伝えようとしているか知ろうとした。


写真を撮り終えると、そんな行為はただ邪魔になるだけだとわかった。

大きく息を吐いて、自身の内にある大いなるものへと沈み込んでゆく。


源へ。

そこにあるのは、静寂。

鳥の声、風の音は、もはや、鳥の声でなく風の音でもない。


豊穣。


そう、やがてはそこへと 溶け入ってゆくのだ。

やすらかに。





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